Méridaを次に訪れることにした理由のひ とつは、その週末の陽気さにかなり定評 があるということを聞いたからです。
「行くんだったら、土曜の夜と日曜ははず せないよ」
それが島で泊まっていた宿のオーナーの 言葉でした。
そして実際土曜の夕方に現地に間に合うと、大通りに面す2ブロックとお互いを離さない公園を中心にあたりは祝祭ムード満点でした。
それぞれの広場にはステージが設けられ、サルサダンスやバレエ、打楽器での演奏などがそれこそ夜中まで続いていてかなり素敵。
夕方までのシエスタ(午後1時から4時ぐらい;この時間帯がランチタイム)では、もちろん敷地内にその身をおいているレストランの
ありとあらゆるチェアやテーブルが道路へとひっぱり出され、大通りは食事を楽しむ嬌声とお祭り特有のあたたかい空気で満たされます。
出店も数多くでていましたが、僕のお気に入りは茹でとうもろこしです。
甘みのないとうもろこしを茹で、それにチーズ、クリーム、塩、サルサをつけるというビギナーにはかなりぎょっとする響きですが
結構スナック感覚で食べやすかったです。中央の写真は焼きバナナ。
かなり大きい都市とはいっても、ダウンタウンの見所はほぼすべて大通りに面しているので観光にも時間はかかりません。
観光客もそのほとんどが国内旅行者のメキシカンで、まれに耳に入る英語はフランスやイギリスアクセントのものでした。
歴史とアートにかなり力を入れているようで、瀟洒な町並みのところどころに現代美術作品がちりばめられています。
そのようにかなり素敵な街ながら、一人でここへ行くのは音楽フェスに一人で行くのと同じぐらいの孤独感を伴います。
僕は2時間ぐらいお祭り騒ぎの中で写真を撮ったりしながら、夜9時には部屋で独り諺しりとりをしていました。
「果報は寝て待て!えーっと、『て』だな。じゃあ、亭主の好きなあかえぼし!よーし次は…」
メリダに来て5時間、すでに僕は明日どこの静かな場所へ逃げようか考えていました。
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翌日早朝ぼーっとガイドブックを見ていると、付近の遺跡のノーガイドツアー(Unguided Tour)なるものが毎日1本8時ごろから
長距離バスターミナルでからていることを知り、急いで支度をして出かけました。2行ぐらいの小さな記事でしたが。
ツアーと銘打ってはいても実際は、2時間ほど近くの村を結ぶ二等バスに乗り
その帰り道で、何回か長めにバスを止めてるからその間近くの遺跡とか行ってくれば?
的な、ざっくりしたものでした。長距離バス窓口でも、
「ツアー?何それ?まぁその時間そっち方面に行くバスならあるけど」程度です。
途中通る村には、村人もけっこういるのですが遺跡周辺はこんな感じ。ジャングル。
具体的には、Lábana、Xlapak、Sayil、KabahそしてUxmalという五ヶ所のマヤ系遺跡を見ることができます。
そんなお金もいらないだろうとあまり現金を持っていかなかった結果、すべての遺跡で35ペソ程度かかり、その結果
運転手さんにカナダドルを両替してもらったり、僕日本から来たんだよ!と切実にうそぶきタダで通してもらったりするはめになりました。
一番感銘を受けたのはKabahでした。遺跡地帯に入った瞬間にすべての建造物が見渡せ、存在感のあるたたずまいを一望できます。
そして一番広大で、入場料も他の3倍近いUxmalは観光地オーラたっぷりで、JTBの世界遺産紀行バスも停まっていました。
ここで僕の所持金9ペソ。1USドル以下。
遺跡めぐりを終えて夕方にメリダへ戻り、ATMでお金を下ろそうとすると、なぜか一時的に銀行の都合で使えないとのこと。
まぁ後でいいかと思い次の目的地、サンクリストバスデラスカサス(San Cristóbal de las Casas)行きのバスチケットをクレジットで購入。
15時間ぐらいの長旅の予定だったので、その日の夜8時の便を選びバス泊を決め込みました。翌昼11時着。
結局メリダには一泊しかしていなかったので、最後に日曜夜の陽気さを楽しむために街へ。
ここの街角で英語の話せる市役所勤めのメキシコ人と出会い、この地域名産のハンモックでのセックスがどんなにいいかという
非常にアカデミックな会話などに花を咲かせました。サンクリに行くことに決めたのも彼がお勧め場所として教えてくれたからです。
一緒に見に行ったハンモック専門店で、それに耐えうるものはいいお値段でしたし、なによりも僕の部屋には
ハンモックを吊るす器具を壁に刺せるわけもないので諦めてバス停へ。
やたらと僕に難しいスペイン語単語を覚えさせようとする陽気な年配女性を隣に、夜中12時をちょうどまわったとき
バスはプスンプスン、という車両からは出てはいけない種類の音を発しジャングルの真ん中で停まりました。
シンデレラ イズ オーバー。このあたりから僕の旅行は、けっこう本気で心配な領域に突入しはじめました。
念のために言っておくと、僕の乗ったバスはファーストクラスです。
スーパー楽しそうですね。
毎回毎回おもしろいね、いつかドキュメンタリーにでもなったら良いのになぁ。続きが楽しみ
no name>スーパー辛くもありました。AKIE>意図したわけではなく、かなりエキサイティングだったね実際。