Setouchi Art Trip Day2

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おはようございます、2日目の朝です。

(前回の記事 “Setouchi Art Trip Day1”)

アートの横で寝たことのある人しかわからない景色というものがあります。
昼夜を問わず無言のうちに語りかけてくる作品の存在感、手を伸ばせば確かにそこにある本物の温かみ、それと起床20秒で「写真撮ってもらっていいですか~?」と訊かれること。つまりそういうような景色です。「ふぁい、だいじょうぶです」って返事した気がします。

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テントからの景色  月と海と星と瀬戸大橋線

芸術祭目当てに瀬戸内へやってくる人々の多くは、高松を宿泊地(あるいはベースキャンプ)として選んでいるようです。島々にも宿泊施設はありますが(民宿から高級ミュージアムホテルまで)、観光客の数を考えると明らかにキャパシティ越えをしているし、夜帯に営業している飲食店もほぼありません。何もすることがない孤島より、綺麗なお姉ちゃんと飲める高松でナイトフィーバー。誰だってそうする。

僕らの狙い目はそこでした。高松の夜を楽しんでいる人たちよりも、あわよくば島に宿泊している人たちよりも早く起床し目当てのアート作品を鑑賞すること。フェリーの始発時間、ホテルの朝食時間、それらを全部抜き去り、僕らは地中美術館にやってきたのです。

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正直に言うと、ずっと『地中”海”美術館』だと思ってました

チケットセンター開館1時間前。整理券番号4番。ビッグサンダーマウンテン、討ち取ったり。
(というか前の3人は30度越えの猛暑の中、朝何時から並んでいたんだろう)
フェリーが動く時間になるとあっという間に混雑し始めるという地中美術館ですが、苦労の甲斐もあってほぼ一番乗りで入場することができました。

かんじんなことは目に見えないんだよ、とはサン=テグジュペリの言葉ですが
かんじんなところでは写真が撮れないんだよ、とは僕の言葉です。
ここでは写真撮影は許可されていません。しかし結論から言うと

地中美術館、最高でした。もうあんな体験はこれから先できないんじゃないかと思うほどに。

関連リンクベネッセアートサイト直島

ジェームズ・タレルやウォルター・デ・マリアの作品ももちろん圧倒的なスケール感で素晴らしかったのですが、何と言っても、何と言ってもモネ!それと安藤忠雄、個人的にはこれに尽きました。

クロード・モネの『睡蓮』5点を飾るためだけに作られた部屋。

靴を脱ぎ、部屋への扉を開けると正面に設置された1枚目の睡蓮が目に入ります。
小さな大理石の石つぶが敷き詰められた床を一歩ずつ進んでいくと、突然足の裏の方から水が湧き上がってくるような錯覚に陥りました。

視界が開き、左右の壁にそれぞれ1点ずつ睡蓮が飾られていることに気がついたせいでしょうか。水位が少し上昇します。顔を上にあげると、自然光をそのまま取り入れるという安藤忠雄イズムを体現した天井が見えました。好天も相まって、とても優しい光です。

そのまま振り返ると、自分が入ってきた入り口の両脇に、それぞれ花が咲いていました。
瞬間、僕は間違いなく、作庭家としてのモネが安藤忠雄と創った水の庭園の真ん中に佇んでいたのです。大変に代え難い体験でした。

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美術館周辺には睡蓮の池が

もっとも幸運だったのは、僕らはこの作品を数分間二人占めで鑑賞することができた、ということです。朝早くから並び、他の展示の誘惑に負けずに一直線にモネ部屋を目指したことで、ノイズが限りなく少ない状況に出逢うことができました。あれは本当にラッキーだったなぁ。やっぱり、池の中に人が沢山いたら変ですもん。

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宮浦港から地中美術館への朝散歩、同美術館での圧倒的なアート力(りょく)で肉体的にも精神的にも少し疲れてしまった僕らはその先のビーチで少し休憩をとることにしました。つまり、スイミングです。

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みんなアートばっかり観てないで泳ぐといいと思う
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「昨日赤いやつの隣で寝たからこっちはこんなもんでいいか」@ 草間彌生『南瓜』
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瀬戸内では男二人旅はあんまり見かけないので隠し撮り
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今回のY-Dive

その結果、10数年振りに泳いだY-Parkは疲労困憊。午後の直島観光は諦め、ひとりホテルのある高松へ颯爽と逃げて行きました。

最近はプールでのスイミングがライフワークとなっている僕はまだまだ元気。宮浦港へ戻ったあと自転車をレンタルし、上記の地図上の青いラインをそのままなぞるように島を横断しました。

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電動自転車レンタルしないと辛いですよ皆さん
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李禹煥美術館
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さっき隠し撮りした2人にばったり会ったので隠さず撮りしてみた @島小屋
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本村の路地

本村港周辺にも多くのアートスポット(ANDO MUSEUMなど)はあったのですが、地中美術館のあとではどれも霞んでしまったので割愛。南寺はとても評判の良い作品だったのですが、これまたビッグサンダーマウンテン待ちで昼過ぎには整理券も配布終了とのことだったので断念しました。

公式ガイドブックには載っていなかったのですが、面白い所があったのでそこだけ紹介します。

島小屋

上に貼った写真の下から2番目に写っているのが島小屋です。休憩処として利用することもできますが(僕はサイダーを飲みに寄りました)、屋内でテントを張って宿泊できるというちょっと変わった施設でした。とても感じのいい方々が運営されていたので次回は是非利用したいところです。

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その後は再び宮浦港へ戻り、前もって予約しておいたドミトリー(4人相部屋)にチェックイン。
同じ部屋に泊まっていたうちの一人と明日の目的地が同じだったので、お互いフェリーの時間までには起こし合おうねと約束して就寝しました。ドミトリーはこういうのがいいですよね。

次は3日目。舞台は豊島、そして小豆島になります。

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Setouchi Art Trip Day2” への4件のフィードバック

  1. hey Taka! Its Darren from Winnipeg! You know what i was at Naoshima about 4 years ago i think…haha!

  2. it’s been a super while, Darren! How’s it going? didn’t know you were there! I enjoyed Naoshima and some islands near it pretty much!

  3. [島小屋]です〜。web更新していたら偶然拝見致しました。
    またぜひお立寄りください。くださ〜い!

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