Alcoholic in Los Angels jumped into the water of Santa Monica


サンフランシスコからロサンゼルスまでの総移動時間9時間。

そのあいだ眠りが訪れたのは1時間足らずでした。

長距離バス6時間、乗り換え地点での待ち合わせ1時間、長距離電車2時間。

もちろん抜群に快適とは言えませんが悪くもありません。

今回はAmtrackという、北米を網羅するバス・電車運行会社を利用しました。

アルコールを身体に染み込ませてしまえば、あっという間に眠りに落ちてしまうだろう

という計画だったのですが、バスで隣に乗った妙齢の女性と話が弾んでしまい、その作戦はもろくも崩れ去りました。

アメリカ在住の父親に14年振りに会うということもあったからでしょう。ジンバブエ生まれの彼女も、どうやらうまく寝付けないようでした。

夜中12時過ぎのバスは、僕らやほかの乗客、そして彼女の口ずさむ鼻歌と夢を乗せて中継地であるサンタ・バーバラまでひた走ったのです。

—–


サンタ・バーバラには日の昇り始める時間に到着。そこからはかなり快適な電車の旅です。

誰かさんが住み始めたノースリッジを過ぎ、あっという間にロサンゼルスのUnion Staionへ到着。

右写真がUnion Stationです。

長距離の移動手段はもちろん、メトロやローカルバスなどすべてのターミナルになっている感じでした。

新宿駅のような感じで、構内からそれらの各ホームへ出ます。

「すいません、ちょっと暑すぎるんで温度下げてください」

と太陽に対してカスタマークレームをしたくなるような暑さです。もし僕がアイスだったら出た瞬間に墓場行きの暑さ。でも大丈夫、僕は人間だもの。

そんな感じでカルチャーショックを受けつつ、何も情報をもたないまま市内観光をしてみました。

ところがSFCと違い広大な土地のあるロサンゼルス、不必要に広い気がしないでもありません。

その結果、ニューヨーク、トロント、サンフランシスコなどとは異なり、特色のある地域の間隔が広いのです。

たとえばチャイナタウンからリトルイタリー、リトルイタリーからジャパンタウン。それらの距離があることあること。

つまり余計に歩くことになり、余計に汗だくになるのです。暑い。でも大丈夫、人間だもの。みつをさんへのリスペクトはここらにしておいて、続けます。

最初はまずチャイナタウンへ行って昼食。

あたりさわりのないメニューを頼み、食事を終え店外に出るとなにやらアルファベットが書かれた紙がドアに貼ってあります。

ここで思い出したのですが、ロスの食事処には衛生面の評価を公式にランキングしていると聞いたことがありました。

その時は、「ほとんどがAだし、そんなの気にすることないんだけどね」

と聞いていた気がしたのですが、ここBなんですけど。あ、ハエ飛んでる。

 

そのあとはLittle Tokyo, Financial District, Jewelry District, Historical Downtowなどと観光どころを周りました。

なかでも面白かったのは、Financial Districtというビジネスパーソンばっかりの場所にうっかり存在した、会社にのめりこんでる男性像です。

すごく真面目な地域にあるだけに、僕らはギャップに喜びふざけました。

Little Tokyoでは、American Japanese National Museumへ。

カリフォルニアでの二世三世の歴史、とくに第二次世界大戦前の収容所などに焦点をあてて、当時の貴重な品などとともに学ぶことができました。

僕の「日本人」というカテゴライズがまた揺るぎました。

なんとなくダウンタウン周辺を観光し終わった気分になったので、その後はSanta Monicaまで行っちゃうことに。


Union Staionからバスで約1時間、そこにはパラダイスが。ザ・バカンスとはこのことです。

見渡す限り続く砂浜、高く茂る南国の木々、夕日で頬を染めながら笑顔で通り過ぎる人々。さ、最高。

その素敵な海からわずか3blockの場所のホテルをとり、パフォーマー達で賑わうメインストリートへ繰り出しました。

その結果、パフォーマーのラテンな歌をBGMに、陽気なブラックの姉さんに誘われた僕は3分ほど観衆の前で踊るはめになりました。

えーと、他に踊ってる人、皆無なんですけど。結果、歌ってるパフォーマーより拍手もらってるんですけど。

母さん、もしかして僕の天職はダンサーなんでしょうか?

—–

翌日は目を覚ませば海へダイブ!日光浴!ダイブ!日光浴!という夢のような半日を過ごしました。

瞼の裏まで焼けるような太陽、眼前で大きくうねる波、人々の歓声をかき消すほどの海が発する音。

どれをとっても今まで訪れた中で一番の海でした。サーフィンをやられる方なんかには、きっとたまらない感じです。

夕方になってからは、再び一人旅タイム。夜にロサンゼルス待ち合わせにして、僕はサンタモニカ海岸沿いをひた歩きました。

そこらの地理をまったく知らない上に、地図も持っていないので当然すぐに迷子になりました。というかその意味では旅行中ずっと迷子状態です。

とぼとぼと道を歩き、やって来たバスに適当に乗り込むというインテリジェントな作戦により、ビバリーヒルズ周辺に着きました。

近くにはハリウッドなどもあったみたいなのですが、もう日も暮れかけており身の危険も感じ始めたので、初めてしっかりメトロの行き先を確認しつつ、ロスへと戻りました。

ロスとサンタモニカには合わせても結局2日しかいなかったのですが、あの美しい海以外は特に物足りない感じもありませんでした。

そして夜中1時の長距離バスへ乗って、再びサンフランシスコへと戻りました。ここで再び、皆さんに覚えていただいた公式がまた役に立ちます。

そう、睡眠時間=長距離夜行電車+長距離夜行バスです。右辺と左辺の値が一致しないこと、うけあい。

 

Alcoholic in Los Angels jumped into the water of Santa Monica」への4件のフィードバック

  1. なんなん、そのダンスとか。海いいねー。

  2. mixiでタカは八王子にいるものと勘違いしました!タカはラテン系だね!そしてのめりこんでいる男性のその後ろの人に感動です!

  3. eyes> ステップとかわからないので、相手をターンさせる頻度がはんぱなかったけどね。YUKIE> でしょ!まわりはスーツ着たビジネスパーソンズしかいなかったので、とても浮いてたけどね。

コメントを残す