下水道奇談

万里の長城、グランドキャニオン、モルディブ、メキシコシティー、アイスホテル。
行ってみたい国、地域、建築物は数多あれどそれらのほとんどは容易に訪ねることはできません。
しかし、ついに先日そのリストの一つに横線を引くことができたのです。
そうです。ついに念願の「ふれあい下水道館」へ行ってきたのです!
 
下水に興味を持ち始めて数か月。雨水や下水のマンホールを見て満足するだけの毎日についに終止符を打ったのです。
あるいは皆さんの中には「そんなもの見に行って何が楽しいの?」と悲観的に考えるかたもいるかもしれません。
 
しかし、このふれあい下水道館では「実際に使用されている下水管の中に入ることができる」のです!
読者の方々を多少おいてけぼりにした感は否めませんが、少数派の期待に答えるために以下はそのレポートです。
 
「ふれあい下水道館」は小平市にある、下水道界では有名なスポットです。
およそ10年ほど前に建設された公共施設で、入場料はなんと無料です。
中央線国分寺駅より西武線で鷹の台駅を下車すれば、もうそこは下水の芳しい香りが漂う町並みが広がります。うそです、住民の方すみません。
駅からは徒歩で10分程度でしょうか。道並みには木々が欝蒼と茂り、自然を感じさせてくれます。
僕は日曜日に訪れたのですが混雑という字とは無縁の場所だとでも言わんばかりにがらがらに空いていました。
親子づれが二組、まるで社会科見学という体で教育ビデオなどを見ていました。(もちろん僕も一緒に見ました)
二階建ての建物ですが地下は五階まであり、各階には下水道の歴史に関する展示物が飾られてあります。
その資料から、下水管の中を光ファイバーケーブルが通っているという驚愕の事実を知ることができました。
ちなみに浄水過程で出る汚泥によって作られた歩道のためのレンガ石などの展示を見ることもできます。
そして地下25メートル、最深部である五階では実際の下水管の中に入ることができたのです!
その臭さと言ったら筆舌に尽くし難く…。と言いたいところですが、実際あんまり臭くありませんでした。
中はほの暗く、眼下には黒々とした小川が流れ、明かりには羽虫が集まってはいましたが。
物事の成り立ちに対する理解というのは、とても大事なことの一つではないかと思うのです。
電子レンジの働き方を説明することのできる人が少ないように、下水道について正確な知識を持っている人は多くはありません。
しかし、往々にして人生において重要なことは表層的な知識ではなく実際的なそれのはずなのです。
これを機に、皆さんが少しでも下水に興味を持っていただけることを願います。
そして、それが結果的に節水などの形で世の中のためになることをも心に願っているのです。
そしてぜひ、ふれあい下水道館へ足をのばしてください。これから行くとなると季節は春か夏でしょう。
そんな時期に行けば下水管の中は臭くてたまらないはずなのです。そこで是非もだえ苦しみ、考えてください。
 「こんな臭いはずではなかったのに。こんなところ来るんじゃなかった」と。
結局のところ僕が一番願っていることは、そういうことなのです。ではごきげんよう。
 
*画面左のPhoto欄に、下水道奇談の写真アップします。
 
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